MRとは?医薬情報担当者とは?

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MRという職業は最近では『私の家政婦ナギサさん』知名度が上がりましたがそれまではあまり世間では馴染みがなく広く知られていない職業でした。

普通に生活していると接することがないので無理もないかなと思います。

 実際私も就職活動を行うまでMRという存在を知りませんでした。

知っていたのは武田薬品と三共、藤沢・山之内(現アステラス製薬)といったOTC医薬品を扱っている会社の名前でした。

「MR」と検索すればインターネットでいろんな情報が出てくると思います。あまりなじみのない製薬業界に興味を持っていただきたい、また知ってほしいと思い現在のMRの仕事内容について書ける範囲で紹介できればと思います。

MRとは?

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MRとは「Medical Representative」の略で「医薬情報担当者」と訳します。

昔は「プロパー」という呼び名で世間に知られていました。英語の“Proper”を想像すしてたのですがそうではなく、“Propaganda”(=プロパガンダ、宣伝)を省略して、プロパーと呼ばれていました。これも私も知らない時代なので調べて初めて知りました。

 

プロパーは男芸者と呼ばれていた!

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これは昔話になりますが、自分が入社した当時でもまだ人事部長にMRとして成功するかしないかは「男芸になりきれるかが勝負だ。」と言われていました。

また記憶残っているのは、父親に就職が決まった時「MR」はやめておけと言われたことです。それだけプロパーと呼ばれていた頃のMRは、苦労の多い仕事だったと思います。

MRという呼び名が変わった後、十何年前でさえ自分も担当先の先生を相手に週の大半を接待での飲食やゴルフに使い医療関係者との関係を深めていました。

高齢化社会が進むにつれ医薬品の市場が拡大し何が何でも自社の薬を採用してもらおうと、強固な営業をかけ医師に対する過剰な接待やサービスが横行していたと思います。

夜な夜な高級料亭、高級クラブ、スナックに医師を招待し帰りはタクシーチケットを無限に配る。休日はゴルフ接待。さらに医師やその家族のプライベートな用件をも引き受け、まるで「医師の御用聞き」「雑用係」であった時代もありました。

病院内では各社のMRたちが医師の後ろをゾロゾロついて回る姿は患者やその家族に不快感を与えていたと思います。また医師ですら「売上のために何でもする人たち」といった印象を持っている方もいましたし総じてあまり良い印象がなかったのかもしれません。

時代は変わり、販売情報提供ガイドラインという制度から大きく医薬品・製薬会社・医師との関係性も変わりました。数年前に行えていた接待行為などはほぼない状態です。医療関係者の方とは新しい関係性が気づけていると信じています。誠意を持った活動で患者様の健康に貢献し、それが売り上げに繋がりまた新たな新薬を開発するといったサイクルを続けていくことが生命関連企業であると信じて日々精進しています。

 

MRの種類

MRは製薬企業の営業担当者として製薬会社に所属する人CSO(Contract Sales Organization:医薬品営業マーケティング受託機関)に所属して、製薬会社に派遣される人(コントラクトMR)に一般的には分けられます。

 

MRの仕事内容

MRの仕事は「医薬品情報の提供と収集」をおこない、自社医薬品の「普及」につなげることを第一値としております。この「普及」という言葉の具体的な指標は「医薬品の売上」であることはどこにも記されていないです。

MRが扱うのは医師の処方が必要な「医療用医薬品」です。よく勘違いされるのは営業職ではありますが「薬剤を販売する」のではなく「医薬品の情報を扱う」というのが最大の特徴かと思います。この点は非常に大事な点ですので覚えておいてください。

 

医薬品情報の提供

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MRは医薬品の(効能・用法・用量など)や相互作用、使用上の注意点など載っている「添付文書」に関する情報提供をおこないます。といっても添付文章を目にする機会もありませんのでイメージが付きにくいと思います。

簡単にいうと「薬の効果や副作用の情報を医師や薬剤師、看護師といった医療関係者の方に適切に伝え、安全に薬を使っていただく」というのが医療用医薬品の情報提供にあたります。

 またここでの「薬の効果や副作用情報」非常に莫大な開発費をかけて基本的にはフェーズ1~3まで臨床試験を繰り返し、データによっては何千といった被験者を対象に投薬を行いその結果を様々な統計手法を使い導き出されたデータをもとに積み重ねられている情報です。

よく信販で出てくる「個人の感想」ですやN数が数人の折れ線グラフが出てくるような特定機能食品やよくわからないサプリメントなどとは明らかにデータの信憑性が違います。是非効果を信じていただき病院で処方された薬はすぐに効果がなくても素直に飲み続けていただければ幸いです。

 

医薬品情報の収集

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またMRは医療機関から医薬品の有効性や安全性(副作用など)に関するフィードバックを受けます。フィードバックと書いていますが、実際は会社に「こんな副作用が出ているが、臨床試験では何パーセントぐらいあったのか?」「この副作用の対処法を教えて欲しい」といった問い合わせがあったり、医師をはじめとする医療関係者との面会時に「今使っている〇〇で副作用が出ている。」といったケースで副作用の発現状況を知ることになる。

最近では、M3やケアネットといった医療サイトが実施しているアンケートの内容で副作用が出ていることが発覚するケースもある。

こういった情報から、先生が困っていること、患者さんが知りたいと思っていることに製薬会社「MR」からの情報が役に立っていると信じている。また得られた情報は自社の製品開発に活かされたり、副作用情報は、厚生労働省への報告が義務づけられており日々莫大な情報が集められています。

こう思うと医療機関も製薬会社も厚生労働省も大変な情報量を処理しているんだなと驚いてしまいます。

 

MRの担当施設の種類

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以下の内容に分けれると思います。

・開業医担当(いわゆる町医者)

・病院担当(数百床ぐらいあるいわゆる総合病院)

・大学病院担当(医学部直結の大病院)

・エリア担当(同エリア(市など)の開業や病院を担当)

 ・広域MR(希少疾病など複数県を担当)

 

※どの担当が優れているといった指標はないと思います。

このの議論はいつの時代もあり、会社内での考え方やキャリアデザインによって違ってくると思います。自身はすべての担当を持った経験がありますし、担当それぞれのやりがいや苦労があります。しかし営業でマネージャー職を目指すのであればすべての担当を経験しておくことに越したことはない思います。

 

MRの担当別求められるスキル(私見です)

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開業医担当(町の医者さん)

名刺を出して患者さんの診療の合間や診察が終わってから面会。

基本上記に書いた通り、医薬品の情報提供と収集が第一の仕事です。

膝を突き合わせて面談するので圧迫感がなく柔らかい方が好まれます。

頻度的には多いところで毎週訪問する施設もあるので、話題性・雑談力・多趣味であればベスト。しかし先生の方が色々話をしたい方が多いので傾聴力や共感力が必要です。むしろ質問力や対応力が求められます。

コミュニケーション力がすごくいるのでは・・・と思う方もいると思いますが、経験上コツコツと訪問したり先生が何が必要としているのか?を感じられるまじめな方が信頼を得やすいなと思います。(性別関係なく)

たまに一芸に秀でたMRさんがいて、人間的に先生から尊敬される方とかも出てきたりします。私も勉強になったなと思います。

 

病院担当(数百床ぐらいあるいわゆる総合病院)

大学病院担当(医学部直結の大病院)

総合病院・大学病院で開業医と違うところは命にかかわる薬剤を使うケースが多いことです。インターネットが普及し様々な媒体から情報が取れるようになってきたのと訪問規制が厳しくなり、コロナの状況と相まって医師との接点がなくなり情報提供が難しくなっていることも開業医と違うところかもしれません。今は特に医療機関も切迫しており先生からアポイントをお願いしても返事も帰ってこない。反応がないといったことはざらにあります。それでも先生に有益な情報を届けようと一生懸命なMRもいます。そういった方の誠意や熱意は間違いなく時間をかけて伝わるものだと思います。やはり継続力やまじめさはMRのみならず営業職として総合的に必要なスキルであると感じます。

また知識的な面で考えると大学病院では教授や准教授といった他者に物を教える立場の人たちが相手ですので、正確で適切な情報、臨床試験の範囲での医薬品の知識は当たり前ですが、科学的な知見や考察、他社製品については話を伝えにくい時代になっていますが、自社製品と他社製品の違いについての知識は最低限必要です。また若い先生が多く知識を欲しているケースが多いです。そういった知識ニーズを最低限満たせる知識やコミュニケーションスキルを身に付いけなければなりません。はじめにも書きましたが人の命にかかわる情報提供になります。「大丈夫だと思います。」「大体これぐらいです。」なんて具体性のない対応をしていればいつかは信頼を失い会ってもくれなくなります。基本、人間性が大事な職業だと思いますし相手の話をさえぎって自分の言いたいことだけを言う人は信頼されないばかりか陰で医療関係者の方に血祭りにあげられてしまうケースもあります。(組織の中でうわさが回るのは非常に速いです。病院も会社も同じです。)

 

あとがき

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時代が変わり色々な規制が入ったり、 新しい制度になったことで医療関係者との接点が減り関係性が構築できず仕事にやりがいを見出せない、面会機会がへってい医療への貢献を感じれない、未来を描けないといったMRの方も多いのではないでしょうか。昔を知っているMRは特に昔の経験から抜け出せない方も多いかもしれません。しかし現在全く先の読めない社会です。

まさか一昨年までコロナでこんなに仕事の内容が変わると想像していませんでした。MRの中でも将来に不安を持った方も多いのではないでしょうか。年収的には安定している業界ではありますが、今後数年先は全く読めません。自身としても色々なスキルを身に付けてキャリアデザインを描いていこうと思っています。

このブログもその一環です。勉強した知識をアウトプットして定着していこうと思います。そして何より大事なのは誠意を持った活動で患者様の健康に貢献したいという気持ちは持ち続けようと思いますし、熱く青臭い話ですがそれがなくなると働く意欲がなくなってしまいます。自身が情報を提供することで患者様に薬を役立てていただきそれが売り上げに繋がりまた新たな新薬を開発するといったサイクルを続けていくことが生命関連企業であると信じて日々精進していきます。

 

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