MRを辞めようと思った人に読んで欲しい本

藁を手に旅に出よう

~伝説の人事部長による「働き方」の教室~

(著者:荒木博行)

藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室 (文春e-book) 

 

今の時代転職経験がない方が珍しいかもしれませんが、私にも転職経験があります。

現状の不満や慣れから何回も転職しようかな?なんてこともありました。

そんなとき本書に出会って自分自身を振り返って見てもよかったのかもしれません。

  本書は、伝説の人事部長、石川さんから新人キャリア研修を受ける社員サカモトくん目線の架空ストーリーから構成されています。

誰もが感じる入社3年目の悩み、モヤモヤとした抽象的な悩みに対して石川さんは、『うさぎと亀』や『桃太郎』などを例に話を進めてくれます。

 

本書のポイント

キャリアは戦略的に。

思考を止め適性のない仕事に時間を使わない

 

自身の「マイクロスキル」を付加価値に変える。その価値は自分が判断せず、相手にとって需要があるかどうかを考る

 

組織や制度にに不満を持ったら、「自分が責任者だったら具体的にどうするか」を考る癖をつける。

 

亀はうさぎと戦略的に勝負をしたのか?

「ウサギと亀」の言いたいことは「努力し続けることは大切だ」です。しかし石川さんはもう一つのメッセージが隠れていることを紹介しいてくれています。

 そもそもウサギが油断しなかったら100%勝ち目はない勝負です。

ここでのポイントは「戦略」と「努力」です。

「戦略」は長期的な目線で多くの事柄を分析して総合的に判断すること。

「努力」には2つある。どの分野で頑張るかを戦略的に考える努力と実際にその分野で行う努力。一般的に「努力」という言葉は精神論的な要素を感じるが、前者の努力の方が非常に重要である。戦略的に努力をどの分野で行うかしっかりと分析することは重要です。漫然と努力し報われないのは本末転倒ですから。

 

裸の王様と率直に言えるか?

「裸の王様」の話を聞いて「そんなばかなことがあるか。」と思った人も多いでしょう。しかし家臣は誰一人「王様は裸だ」と言い出せません。命やキャリアがかかっているのでこれは組織に属している人間ならだれもが理解できることです。

 私たちは常に「空気的な判断基準」と「論理的な判断基準」の狭間で生きていると本書では表現されています。「空気的な判断基準」は人間関係で形成されていることが多くその圧力により「論理」と「空気」の狭間で悩み結局は「空気」に負けてしまいます。

 本書では「空気的な判断基準」に負けないために「論理」を鍛え対処すべき「空気」に流され急いで結論を出しり対応してはいけないとだと紹介されています。

また「論理的な判断基準」を鍛えるためにも「空気」に負けた記憶を覚えておくことが一番重要で、その記憶を何度も思い返し、どう判断すべきであったかを常に考える癖をつけましょう。経験上言えることはキャリアが上がっていくとこの圧力はまずばかりです。常に両方を考えながら冷静に対処したいと私自身勉強になりました。

 

桃太郎が鬼を退治した意義は?

桃太郎は犬と猿とキジを引き連れて鬼ヶ島に向かい鬼をやっつけました。動物たちはキビ団子が欲しくてついていったのでしょうか。はたまた別の動機があったのでしょうか。

桃太郎は、「キビ団子」を与えるという「衛星要因」(報酬・環境)と「鬼を退治する」「動機付け要因」(満足度・達成感・周りからの承認・仕事の意義)をうまく絡めて動物たちの協力が得れたと紹介されています。

一つ石川さんが社会の課題を示しています。鬼という「特定の敵」を作り出すことで組織運営はうまくいきますが、いざ敵がいなくなるとまた新たな敵を作り出してしまい根本的な解決にならないということです。

 社会の構図も同じです。例えばいやな上司がいて部下が会社にそれを上げ上司を飛ばす。そのあと来た上司も初めはいいが後からまた同じことをする。よくある話です。

 対立要因を見つけ仲間を大義で集めるのではなく、根本的な問題を探り対話を通して解決していかないといけないと本書でも書かれています。

 

北風の手段はなぜうまくいかなかったのか?

「コートを脱がせる」という目的だけに囚われて北風は強引な手段にでました。結果はご存じのとおりです。

 結局は北風に欠けていたものは「相手」の視点にたって物事みなかったということです。太陽は相手を見て戦略を練り「コートを脱がせる」ことに成功しました。

ビジネスも同様です。モノを売りたければモノばかりの性能を高めるだけではなく、顧客や消費者がどう考えているのか、どんな需要があるのか。を考えるべきだと思います。一度アクションを起こす前に「手段」を忘れて「相手」の立場から「相手」はどう考えるのかをじっくり分析することが必要です。

藁虻の付加価値

わらしべ長者」をもとに「新結合」によるイノベーションをわかりやすく紹介されています。登場人物は藁にアブを括り付けて飛ばしていただけで話の内容は出来過ぎているように思いますが、長期的な起業家の目線で考えるとあながち外れてはいないなということがわかります。今あるありふれたものを組み合わせることで新たな価値が生み出されるということです。

 

スキルというと「英語」など難易度の高いなものを思い浮かべてしまします。しかし本書では「スピークアップができる」「相手の話に耳を傾けることができる」といったことも重要なスキルであると書いています。こういった名前のない「マイクロスキル」について自分が持っている「マイクロスキル」は何なのか?を把握して、この「マイクロスキル」を組み合わせて付加価値を生み出すことも重要だと述べられています。

 

石川さんの「自分自身が大したことがなくても、タイミングや場所さえ見極めれば、本人の創造以上の価値を発揮できる」と書かれている言葉はビジネスにかかわる人たちに伝えたいと思いました。

 

浦島太郎はなぜ竜宮城にいったのか?

 浦島太郎は竜宮城に行くことを即決します。平凡な日常に飽き飽きしてちょっと刺激を求めて竜宮城に行っちゃいました。現実的にもいろんな誘惑がある世の中気持ちはわかります。

 入社3年目私も会社を辞めたいと思いました。仕事も慣れてきて、認められ、でも何か違うというモヤモヤ感がありました。誰にとってもすべてが満足のいく制度や組織はありません。存在しないのです。「青い鳥症候群」みたいなものかなと自分では解釈しています。

 既存の制度に対して「野党思考」で断片的な正論や短期的な正論で話をすることは簡単です。どんな理想的な制度や組織でもいい面悪い面はあります。だから組織に対して不満を抱いたら、「自分が責任者だったら具体的にどうするか」を考える癖をつけ「与党思考」を身につけてほしいと本書では書かれています。

 

 私の気づき

キャリアについて普通なら抽象的で難しく表現しますが、たとえ話を使いわかりやすく書かれています。

3年目となったサカモトくんの悩みには、会社員ならば誰もが共感できると思います。

 新人はもちろん、中堅会社員やベテラン会社員も、本の中の研修をモヤモヤを解決するヒントが得られるかもしれません。

 本書に出会って自分自身を振り返得ることができ非常に良かったです。

新しく部下を持ったり世代の違う人間と話をするときは自身の経験や記憶を思い出して対話を進めようと思いました。

 よく面談や会議でモノを伝えるときにわかりやすく伝えることが非常に難しいと感じます。自分自身の経験を話しても相手は自分ではないので感性や捉え方が違う。こんなときは特に悩みます。

 でも本書のようにたとえ話にみんなが知っている昔話や童話を用いることで理解度が増しより説得力のある対話ができると感じました。

 入社3年年目の社員に読んでほしいと書きましたが、間違いなくそれ以外の世代の人間も読むべき本だと思います。

 

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