よい管理職(マネージャー)の定義とは何でしょうか?
非常に難しいですよね。
学校法人産業能率大学 総合研究所(東京都世田谷区)は、2020年度に就職し社会人となった新入社員を対象に毎年恒例の「新入社員の理想の上司」を調査しました。
男性の理想の上司1位は、3連覇となる内村光良さん
理想の女性上司の1位は、天海祐希さんが2年ぶりに1位に返り咲きました。
内村さんを選んだ理由は、「優しくて人柄が良い」「的確に指導してくれそう」など
天海さんを選んだ理由は、「親身になって話を聞いてくれそう」「仕事がバリバリできそう」などといった親身になる
親しみやすさ、優しい雰囲気に加えて上司としての頼もしさが票を集めた結果となりました。
管理職として、部下から求められるスキルとは何でしょうか。
今回は、管理職に求められるスキルを考え、その能力を高める方法を考えたいと思ます。
管理職に必要なスキルとは?
一会社員として指示された業務をこなしているだけでよかった日々は今思えばなんとも気楽であったと思います。
管理職になるとそうはいきません。求められるものが多岐にわたり様々はスキルが必要になります。
そのなかでも「チーム員・部下の育成」と「組織のマネジメント」は言うまでもなく一番の仕事であります。管理職でもチームリーダー、マネージャー、ディレクターなのか、経営者なのかにでも役割が違ってきます。
新任マネージャー研修でもよく出てくるハーバード大学のロバート・カッツ教授によって提唱されている「カッツ・モデル」は非常に有名です。
「カッツ・モデル」
この「カッツ・モデル」では3つのスキルに分けられています。
・テクニカルスキル
・ヒューマンスキル
・コンセプチュアルスキル
自身がマネージャーをしてきて言えることはこの3つのうちどれかが秀でていればよいマネジメントをできるというものではないということです。
立場や相手より3つのスキルを使い分け能力を発揮していくことが重要であると実感しています。
テクニカルスキル
簡単にいうと業務遂行能力です。日々業務を実行するために必要となる知識やスキルになります。(例=製薬会社営業サイドであれば製品知識・市場分析能力・企画力・管理能力などです。)
チームリーダーやマネージャーといった「現場」に近い管理職は、このスキルに多くの比重がおかれます。
新任リーダーやマネージャーで失敗しがちなこと
「部下が仕事が出来ない」「仕事が進まない」といって仕事を取り上げたりすることがあります。そちらの方が仕事が早いですからね。しかしそれでは管理職ではありません。まったく部下の成長に繋がらないからです。
もし製薬業界で部下のMRが「先生にこれを説明して欲しい」「先生に対してこれができない」という話があったとします。
お詫びや会社として対応しないといけない事案(回収など)や取り返しのつかないことになる事案でなければ、まず手順を説明し部下だけで対応してもらう。
そして支障がでるようであったら上司が行くという手順でいかないと部下も成長しません。
仕事の中で失敗もしてほしいし、うまく遂行するためにまず「考える」という行動をしてほしいからです。
テクニカルスキルとは自分一人で業務を遂行する力ではなく、組織として全体をマネジメントするスキルです。
ヒューマンスキル
対人関係の能力です。良好な対人関係を築くプラスリーダーとして「組織に働きかける力」とも言い換えられます。
・リーダーシップ
・コミュニケーション
・ファシリテーション
・コーチング
・プレゼンテーション
・交渉力と調整力
このようなスキルがヒューマンスキルは構成されています。
全ての管理職に対して「部下の指導」「人を目標に向かって導く」といったヒューマンスキルが共通で求められます。
コンセプチュアルスキル
概念形成力と言われる能力です。わかりにくい表現ですが自分はこの能力を「先を見通せる力」と考えています。まさに物事の課題や本質を見極めるスキルになります。
例えば、製薬会社でいうと、あるエリアにおける市場の具体的な将来像や環境分析による準備や計画、それに必要なリソースを事前に準備し問題を解決する能力のことです。
コンセプチュアルスキルとは、本質的な課題を分析し、目標や予想を立てて、組織をひとつの方向に向かって動かす能力のことを言います。
業務上トラブルが起きたとしても、本質的な課題をとらえる能力があれば問題を解決に導くことができます。
このコンセプチュアルスキルは特に部長や経営者などの上位管理職に求められる比重が大きくなります。
自分としてはこのスキルが身に付いているかいないかで管理職としてのキャリアは変わってくると考えています。
最後に
まだ部下だったころ
管理職の報酬給与とはなんなのか?
給与が高いのはなぜか?と考えたことがありました。
どこかのビジネス書で
「管理職は生産性がありません。個人としては0円しか生みません。」
その報酬の意味合いは「判断料」であり「非常に難しい判断を下しているから報酬が高い」と書かれておりました。
部下のころは「ふざけるな」と思っていました。現場で自分が判断し動かし成果を上げてると思っていたからです。
しかし立場が変わると「判断料」という意味に納得がいきました。当時上司は自分にその仕事を任せてくれ、それに見合ったコストを与えてくれるという「判断」「決断」をしていたのだと。立場が変われば意識も変わり行動も変わるとはよく言ったものです。
理想の上司とは「優しいだけ」「愛嬌だけ」「人懐こさ」でけでは務まらないと本当に思います。
部下を育て、組織を強くする姿を常に見せていかないといけません。
管理職はまさに総合的な状況判断や問題解決の能力が求められるようになります。
スキルを身にすけさえすれば理想の上司になれる、というものではありません。まずは自分が出来る所から始めてみましょう。自分もまだまだ学ぶことばかりだと思っていますのでどんどん勉強していきます。
随時スキルアップに役立つ書籍を紹介していきます。
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